フルショームはシャブリを製造する畑の1つです。位置としてはシャブリの地区のグラン・クリュと呼ばれる地帯から北側にあり、シャブリという枠では最も北にある畑とされています。フルショームという畑は一級畑と認定されており、その一級畑の中でも特に地質に優れているといわれて最も高い評価を受けており、良質なブドウを生産できる畑です。一級畑という最高級の品質を作る位の中でもトップクラスと見なされているので、このフルショームという畑にはそれだけの知名度と品質は大きな信頼があるということでしょう。シャブリはそのしっかりとした辛口の白ワインなのが特徴ですが、この畑で作られたシャブリは非常にふくよかで味わいがあり、そして果実の味と酸味が上手い具合のバランスで整っている白ワインとして仕上がっています。ただ、そんな中フィリップ・シャルロパンというワイン生産者が所持するフルショームは、石灰があまり多くない土壌であります。本来シャブリはキンメリジャンと呼ばれる牡蠣と貝殻の化石で構成された石灰質の畑でブドウを栽培し、そこで土からミネラルを豊富に吸い上げたブドウを用いて製造するのですが、こちらはそうではないということになり、そのような土地で作られるワインはフローラルで繊細なものをになるとされています。

その味はふくよかながら繊細なアロマを感じることができ、果実の味と旨みをしっかりとしたミネラルと酸味が見事なバランスで支えているシャブリというものの概念に囚われないと評されるワインになっています。